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ラブ☆ファイト!!
第3章 さん
ププー、パァァーッツ、パフパフパフッ…
国道1号線の鎌倉から茅ヶ崎に続くストリート沿いにあるコンビニで、最近出来た船橋辺りを中心とした"ジャンヌダルク"という名の暴走族のグループの若者達が、マフラーを噴かしながら、屯していた。
数からして、余り大規模な族じゃなさそうで、さすが田舎の暴走族だなって、鼻で笑ってやった。
あたしは、一番偉そうな奴に、話しかけてみた。
「ちーっす!」
「あ?なんだてめぇー」
うわ、昔のヤンキーみたいだ。
とりあえず、メンチ切っとけみたいな…全然、怖くないんですけど!
「どーしたんすか?」
こいつの仲間らが、わらわらとあたしの周りに集まってきた。
「いきなりメンチ切ったら、怖いでしょー、この子、めちゃめちゃ綺麗な子じゃんか」
「確かに、スゲー、可愛い!」
「きみ、いくつ?」
「17」
「聖陵学園の制服着てる!お嬢様だ、お嬢ー」
「聖陵学園ってどこにあるんっすか?」
「東京だよ、東京ー」
「知らんねーっつうの、ぎゃははは!」
うるせぇ、こいつら、ウザすぎる。
金髪の頭をツンツンにたてて、ピアスが両耳に10個くらい開いてるやつや、腕に刺青を彫ってるやつまでいる。
「あのさ!2年前、この辺を仕切ってた"紅"っていう族があっただろ?」
「あー、あったあった!」
「懐かしいー!」
「どうして解散したのか、教えて欲しいんだけど!」
「警察にパクられて、一斉取り締まりされたんだよなー、当時の総長が、よわっちくてーー、確か捕まる前に、女に逃げられて、腑抜けになったとか、総長が捕まってその後は、悲惨な終わりを遂げたとか、すっげ、情けねー話だったよな?」
「ぎゃははは、情け無さすぎて、笑えるわー」
「なんだそれー、情けねぇー」
「総長よりも、女の方が強かったって、聞くぜ!」
「チンチンついてなかったんじゃねー?」
ブルブルと怒りで震え上がりそうになる。
だめだ、落ち着け、こんなところで、喧嘩してる場合じゃないだろうと、自分に言い聞かせる。
だけど、このままじゃ、許せないな!!
「総長の名前、なんて言ったけ?」
「お前らーーー!!」
「あ~、なんだこの女?」
「「千秋の悪口いってんじゃねーよ!!!!!!!!」」
‥