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ラブ☆ファイト!!
第3章 さん



ブチンと、頭の血管が切れた。



「「お前らに、明日はねぇーーーー!!!あたしがぶっ潰す!!」」



そのあとは、記憶が飛んでしまった。



気がつけば、あたしは族のやつらをボコボコにしていた。


拳が血まみれだ、その血は、すべて返り血だ。


一人残らず、殴ってやったんだ。


「……なんて女だ…強すぎ…る」


2年前、リンチにした奴らの口からよく聞いた台詞だった。


「あ、あそこです!」


騒ぎを聞き付けたコンビ二の店員が、警察を呼んだらしくて、急いで逃げるはめになった。


1号線の脇道を通って、細い防風林の道を抜けると、市営住宅地にでる。

辻堂に向かって、歩いていくと、主要道路に出た。

東海道線のトンネルの道が混んでいるみたいだ。


今になって、制服が目立ち過ぎて無かったか、気になってしまった。

ハンカチで血を綺麗に拭った。それは、すぐに捨てた。


補導されたたら、一発で捕まるな…。

あたし、やばくね?

母さん、ごめんなさい、またやらかしたかも?

類は、このこと知ったら、どうするかな!

怒られる?

庇う?

それとも、絶縁されるか?


頭の中で、ぐるぐる色んな事を考えていたら、うしろから声を掛けられた。

同時に、バイクの止まる音がした。



「玲、玲だろ?」



聞き覚えのある声を聞いて振り向くと、そこには、紅の幹部で、千秋の右腕的存在だった、栄介の姿があった。

フルフェイスのメット越しでも、その切れ長な黒い瞳は覚えているよ!


「……栄介?栄介、栄介だぁ!」


「海岸線にお巡りがスゲーんだけど、まさかおまえ…?」


「ははは、そのまさかだ、かくまって!栄介!」


「仕方ねーな、乗れよ?バイクなら渋滞抜けて、散れるだろ?」


栄介は、予備のメットを投げつけて、後部座席に促した。

バイクの仕様は、当時のよりも、随分落ち着いてた。

その仕様で、今はもう族から足を洗ってるって、手に取りように分かる。

…なんか、寂しい気持ちになった。

栄介がやんちゃじゃなくなったなんてな。


「ありがとう、栄介…」


「おま、変わってねぇー(笑)」


「あはは、そーかもな(笑)」



でも、これで、少しずつ、千秋の元へ近づけたよね?


「栄介、悪いけど、このまま千秋のところへ連れて行って!」




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