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ラブ☆ファイト!!
第4章 よん
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現在、千秋の住んでいるところは、下北沢にある小田急線の線路沿いにあるボロいアパートだった。
高校には行かずに、一人暮らしをしているらしい。
千秋がいま、何の職業をしているのかしつこく聞いたけど、栄介は、一切、口を割らなかった。
もしかすると、ろくでもない仕事を、しているのかも知れない。
もしそうだとしても、この目で真実を確かめなければいけない気がした。
心のどこかで、違う!と、思い込みたかった。
ここまで来ても、千秋が最低な人間で、あっては欲しくないって思いたかったんだ。
時刻は、すでに12時を周り、栄介は終電が無くなる事を気にして、「外で待ってるよ」と、言ってくれた。
なにかあったら、携帯電話にしろと言われたけど、持って無いって言ったら、驚いてた。
「じゃあ、なにかあったら、大声で叫べば、すっ飛んで行ってやる!」
なんて、いいやつなんだ!!
栄介には、本当に何から何まで世話になって、申し訳ないと思った。
「大丈夫、あたしは、栄介よりも、全然強いじゃん」
「まぁ、確かに(笑)?」
「心配してくれて、ありがとうな?」
「いや玲の為なら、別に…」
そういって、頭をポリポリ掻いた栄介の顔が、少し赤かったのは、気のせいか?
「あー、もう、早くいけ!そして、泣いて帰って来い!」
「え?今まで何があったとしても、泣いたこと無いよ!涙なんて、流したこと無い!あたしは、強いから」
「……その強さが、俺は羨ましい。」
「ははは、じゃあ、行ってくる!」
あたしは、手を振って、アパートの階段をかけ上がって行った。
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