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ラブ☆ファイト!!
第4章 よん
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ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。
呼び鈴を連打してみた。
…すると、ガチャっと玄関のドアが開いた。
20代後半くらいの綺麗な女の人が出てきた。
「こんな夜中に誰?」
「あんたこそ、誰だよ?」
「高校生?もしかして、千秋の女?」
「そうだけど!」
「チッ!!」
女の人は、舌打ちして、奥にいるだろう千秋の事を呼んだ。
「ちーあき、そんなところでラリってないで、こっち来いよ!」
「あ?てめーが、来い!」
久しぶりに聞く、千秋の声にズキッと胸が刺さった。
「だってよ?入りな?」
「お邪魔します。」
靴を脱いで中に踏み入れると、部屋は足の踏み場もないくらい、ものが散乱していて、タバコの匂いと、酒の匂いがすごいことになっていた。
テーブルの上に、ライター、缶ビール、タバコの吸殻灰皿と…白い粉…。
「よう、玲、元気だったかよ?」
ニタニタァと笑いながら言った千秋の表情は、完全にイッてた。
「………」
絶句した。
いくらなんでも、薬に手を出すなんて、最低だ。
「じゃあ、私帰るわー」
「は?てか、あんた誰だよ?」
「私?私は、千秋のセフレだよ!あんたが来たんなら、今夜はあんたが千秋の相手すればいいさ。良かったら、あんたもヤクやれば?」
「は?お断りだ!誰がやるか。早く帰ってくれ、頼むから!」
「ふん、聖陵のお嬢様が、こんな男の女だなんてね。」
「ほっとけ、バーカ!!」
「なんだって!」
「お前らうるせーな、あははは!うひゃひゃひゃ」
千秋が、おかしくなってる。
悲しくて、泣けてくる。
「薬、抜けるのは、いつだ?」
「さあね、そのうち抜けるだろ。」
超適当過ぎる!女は、「sexしにまた来るわー!」と言って、さっさと帰って行った。
千秋と二人きりになって、どっと疲れが出た。
「やっと会えたな、千秋」
あたしを見る千秋の焦点は、全然合って無いけれど、懐かしさで、胸が押し潰されそうになった。
‥
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