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ラブ☆ファイト!!
第5章 ご



チュンチュンと雀の鳴く声が聞こえる。

ハッとしたら、窓の外が明るくなっていた。

いつの間にか眠ってしまったのだろうか?

そうだ、千秋は?

何処に行ったんだ?

キョロキョロしていたら、トイレの流す音が聞こえてきて。

キッチンの横に扉がある。

その扉から千秋が出てきた。


「よう、玲!!」


彼は飄々としていた。


「千秋、久しぶりだな?」


「…確かに、久しぶりだな!」


「元気だったか?」


「まあな、夜、女がいたろ?」


「ああ、その女なら、帰ったよ。」


「まじか?やり損ねた!あーあ、つまんねぇ~!」


千秋は、つまんなそうに欠伸をして、タバコをくわえた。

途端に、彼の持つ空気が変わった。


「で、何しに来たんだ、てめー」


「千秋に会いに来た。」


「あ?突然消えておいて、今更何なんだよ!」


「謝りに来たんだ、2年前、突然消えて、ごめん。」


「今更、謝られてもな?」


千秋は、あたしの事を、なめ回すような目付きで、下から上まで見てきた。


「へぇ?少しは女らしくなったじゃん?」


「は?」


「2年前までは、男みたいだったよな?」


「…なに、言ってんだ、お前…」


「バカみたく喧嘩が強くて、髪が短くて、女っけゼロ!2年前のお前は抱く気にもなれなかったわー」


「じゃあ、千秋があたしに手を出さなかったのって…」


ヤバい!むかつく!2年前のあたしを、侮辱してるよ、こいつ。


「単に色気が足り無かったからだろ(笑)」


「………」


千秋が近づいて来た。

そして、あたしの腕を掴んで、そのまま畳に押し倒された。

千秋の目は、あたしを見てない。

最初から千秋は、あたしのことなんて、見てなかったのかもしれない。

一体、こんな男に、どうして会いたいと思っていたのか、不思議に思ってしまった。


「へぇ、今なら、抱けそうだな?」


「‥!?」


「お前、俺に会いに来たんだろ?」


「は?」


「俺のことが忘れられずに、抱かれに来たんだろ?」


千秋は、目を見開き、あたしに怒鳴る。


「「おとなしく、やらせろや!!」」



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