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ラブ☆ファイト!!
第5章 ご
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あたしは、本当に悲しいとき、涙が出ない事を、知っている。
ブチンッツ!!
頭の中の血管が切れたのは、昨日今日で、2回目だ。
「「ざけてんなよ千秋!!お前の事を、好きだと思ってた時間を返せ、このやろうーーー!!」」
ドカッツ、ガッツ、ドカッツ、ドカッツ
あたしは、千秋を羽交い締めにして、ボコボコにしてやった。
あたしは、千秋が気絶しても殴り続けた。
「「痛い目に合わされたくないなら、もう2度と薬になんか手を出すんじゃねぇーよ!!」」
これに懲りて、全うな人間になって欲しかったんだ。
「「あばよ、千秋!!」」
唾を吐き捨てて、あたしは、千秋のアパートを出ていった。
カンカンカンカン、勢いよく階段を下りて行ったら、アパートの外で栄介が心配そうに立っていた。
どうやら、彼は気になって帰らなかったらしい。
「玲、大丈夫か?」
「知るか!!」
「一体、どうしたんだ?」
「あたしが千秋に会いたいと思ってたのは、勘違いだった!もう二度と会わない!」
「あちゃー、あいつ、本当にバカやったんだな。どうしようもねぇ!」
「いま、千秋の事を、ボコボコにしてやったから、当分動けないだろうから、あと面倒見ておいて!よろしく。」
「え、玲は、何処行くんだ?」
「「歩いて、帰る!!」」
あたしは、栄介にそう言い捨てると、一度も振り返らず、真っ直ぐ歩き続けた。
千秋なんか最低だ。
千秋なんか最低だ。
千秋なんか最低だ。
ずっと、頭のなかで、ぐるぐる。
栄介の言ってた事は
本当だったんだ…。
‥
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