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ラブ☆ファイト!!
第5章 ご



類は、読んでいた本を閉じて、そっとあたしの頬に触れてきた。

ドキドキしていたら、そのまま顔が近づいてきて、唇が重なった。


「「!?」」


思わず目を見開いてしまう。

あたしの視界に写るのは、類の綺麗な長いまつ毛だ。

唇には、まだ彼の柔らかい唇の感触がある。

途端に上手く息が出来なくなった。

体が硬直してしまう。

目を閉じれば良いのかな?

どうして良いのか分からずに、ただじっとしていたら、啄むようなキスをチュチュッツと何度もされて顔が熱くなった。

これが異性との初めてのキスだった。


「…類?」


「…なんか…眠くなってきた。」


「……えっ?」


唇が首筋に移動したなと思ったら、あたしの首に寄りかかるように、類の顔が乗って…

仕舞いには、類の全体重がのし掛かってきた。


「……ちょっと、重い!」


あたしは、彼を支えきれず、後ろのベットに倒れ込んでしまう。

ドサッと勢いよくスプリングがきいて、二人の体がベットに沈んだ。

類は、スースー寝息を立てて、眠っていた。

昨夜、もしかして、あたしの事を、心配して眠れなかったとか?

だとしたら罪悪感に苛まれる。

結局、千秋に会ったけれど、ただ嫌な思いをしただけだった。

類を寝不足にさせてしまったのなら、千秋になんて会いになんて行かなければ、良かった。

それよか、類の大きな体がのし掛かって、あたしも身動きが取れない!

でも、類の匂いを嗅いでいると、とても安心する。

ドキドキが止まらなくなるけど、彼の温もりは、心地がいい。


「……ヤバい、あたしも眠くなってきた…」


昨夜、あまり寝てないせいか、急に睡魔が襲ってきた。


「……ふぁ、おやすみ、類…」



そのあとすぐに、完全に眠りに落ちていた。






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