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第5章 聖夜を・・

「オレ、夢があんだよ」


「夢？」


「うん、自分の店を持ちたいって夢だ」



聖夜は語り始めた。

その夢にむかって今の仕事を頑張ること、

いずれは支店の店長になって

店舗の開発とか勉強したいと思っていること、

熱く熱く話して聞かせてくれた。



「その勉強の１つとして、リサーチをしたんだ。

　相手を紺ちゃんに選んだことは大正解だったぜ。

　おかげで・・・」


「え？」


「いや・・なんでもねぇ」



私から目を反らし、ワイングラスを見つめる

聖夜の横顔が、なんとなく

寂しそうに見えた。