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恋のリサーチ
第6章 夢にむかって・・
「毎朝立ち寄るカフェにね、なんだかどんよりと

 寂しそうなOL風みたいなのがいて、いっつも

 なんかノートに書いてんだよ。

 楽しいって感がなくってさ。

 そういう女を癒してやれる店っていうのもいいんじゃないかなって

 ひらめいたんだよ。

 OLじゃあ大金使って遊べはしないだろうから、

 値段設定低めにしてさ。何度でも気軽に通えるホストクラブって

 あったらこれウケるとおもうんだよなぁ」



そんなこと言ったんだ、聖夜は・・でも・・

じゃあいつから私のことを見ていたんだろう・・?



「半年くらい前かなぁ、聖夜さんが言い出したのは。

 その後わりとすぐにオーナーに直談判したんです。

 オーナーも考えてくれたらしくて。

 で、いよいよそれが実現するわけです」



それを聞いて、少し唇が震えた。

聖夜は・・半年も前から

私のことを見ていてくれたんだ・・

そして私をヒントに夢に向かって努力をした・・

そう思ったら、涙がでそうになった。

彼の役に立てたんだ・・誰かの・・

人生を動かす手伝いができたんだ・・


よけいに涙がでそうになって、

必死に唇をかみしめた。

その時目の前にスッと白いハンカチが差し出された。

ホストって、さすがだな。

オンナが涙を流す前に、ハンカチ差し出して・・

黙って受け取って、にじんだ涙をぬぐった。



「店がオープンするのは2か月後なんだけど、

 今聖夜さんはできたばかりの浜松の店に応援に行っているんです。

 なんで浜松っておもうでしょ?

 うちのオーナー浜松の出身で、

 地元に店だすのが夢だったんですよ。

 そこでオープンまでの間、現場と帳場の両方の管理を

 勉強してるってわけです」


「そうだったんですか・・」



今夜、思い切ってここに来てよかった。

聖夜がカフェに姿を現さない理由もわかったし、

彼のこれからも知ることができた。


会えないことはさみしいけれど、

好きになった人の幸せを喜んであげられることは

何よりうれしい。

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