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第15章 幸福の父子【禁断編】

――――…

おかしいと思ったんだ。
いつもネグリジェなのに今夜はパジャマだったし、髪質とか肌ざわりとか若干違うし…でもチャコちゃんの部屋でチャコちゃんのベッドに寝てるのが自分の娘だなんて、誰が予測できる？


綾女の憎々しげな目つきで正体がバレたのを悟り、俺は目出し帽を脱いだ。

「…お前、友達の家に泊まりに行ったんじゃなかったのか？」

「うーううッうーうー！」

あ、口にハンカチを突っ込んだままだった。