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第7章 氾濫

(もっていかれる……。)


そんな生易しいものではなかった。


必死で耐えた…。



強い絶頂に

喘ぎ咽び啼くユリのナカは

蠢き、銜えこんだ馨を

奥へ奥へとどんどん呑み込んでゆく。



動こうにも動けなかった…。

勝手に蠢くユリのナカでは、

耐える事で精一杯だった。



やっと慣れ辛うじて動き出せた馨は

更なる強烈な刺激に

ついに白旗をあげた…。



突然だった…。

馨自身に、ぴったりと吸い付いて

そのカタチに変化したユリのナカ。

強烈な締めつけが馨を襲った…。

苦痛にも似た、その激しい快感…。


無意識のうちに馨の腰はユリを打ち付けていた。



激しく痙攣しながら

幾度となく絶頂を迎えたユリは

途中から啼く事すらできなくなっていた。



二人繋がったソコは

何かを吐き出す様に

ユリの甘い蜜で溢れかえっていた。


溢れ滴るそれで

シーツにはいくつもの水たまり。



馨の必死のガマンも虚しく、

一度目の射精はすぐに起こった。

ギリギリで引き抜いた自身から

熱い熱がユリの白い肌に放たれる。



留まる事を知らぬ欲望に操られ

ぐったりとするユリを上に誘う。


萎えることのないソレを

再び彼女のナカに挿し込むと

ユリのナカからは

溜まっていた蜜が溢れだした。



彼女のポイントを探し当て、

抉りとる様に下から煽り立てる馨。



彼女のソコからは絶えず潮が溢れ出す。

痛みすら憶えそうな締めつけに

喰いちぎられそうな錯覚を覚えた。



掠れきった啼き声をあげ、

見開いた瞳から大粒の涙を流し

彼女は飛んでしまった…。


馨の出す全てを

呑み込もうとするかの様に

蠢くユリのナカ。


慌てて引き抜いたソコから

激しく迸る馨の熱。



拭う事も忘れ、

意識を飛ばしても尚、

ヒクヒクと痙攣し続ける彼女を

宥める様に

ギュッと抱き締め囁く…



『ユリ……愛して…る………。』