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例えば、こんな...
第6章 バレンタイン企画
「タク、三卓のメイン上がるか?」
「いつでも、出せます」
「カウンターは?」
「先に出しました」
「……おぅ」
佐伯さんがこっちを向いた。視線を流し、ぶつかった意味深な笑みを素知らぬ顔でやり過ごす。
相手をしてる暇はない。
伝票番号とそのテーブルの雰囲気を確認し、次の料理に手を付けた。
「仕事の出来る男は良いねぇ」
嬉しそうにからかう言葉を無視して手を動かす。
「セイジ、姫ちゃんにデザートサービスするから毎日来るよう頼んできて」
「……はい?」
カクテルを作りに入ってきた桐生さんが状況を把握出来ずに佐伯さんと俺とを見比べた。
「あぁ、気にしないで仕事して下さい。このおっさん拗ねてるだけなんで」
手元から視線を話さずに言い捨てると
「タク、お前今日全部のグラス磨いて帰れ」
いつになく低い声が返ってきた。
「それ、俺毎日やってます。たまには佐伯さんもやりませんか?今日予定ないですよね?」
仕事しろ、おっさん
「……ならサーバーを洗浄しろ」
「それは僕がやりますよ」
察したらしい桐生さんがにこやかな笑みで間に入ってくれた。
「いつでも、出せます」
「カウンターは?」
「先に出しました」
「……おぅ」
佐伯さんがこっちを向いた。視線を流し、ぶつかった意味深な笑みを素知らぬ顔でやり過ごす。
相手をしてる暇はない。
伝票番号とそのテーブルの雰囲気を確認し、次の料理に手を付けた。
「仕事の出来る男は良いねぇ」
嬉しそうにからかう言葉を無視して手を動かす。
「セイジ、姫ちゃんにデザートサービスするから毎日来るよう頼んできて」
「……はい?」
カクテルを作りに入ってきた桐生さんが状況を把握出来ずに佐伯さんと俺とを見比べた。
「あぁ、気にしないで仕事して下さい。このおっさん拗ねてるだけなんで」
手元から視線を話さずに言い捨てると
「タク、お前今日全部のグラス磨いて帰れ」
いつになく低い声が返ってきた。
「それ、俺毎日やってます。たまには佐伯さんもやりませんか?今日予定ないですよね?」
仕事しろ、おっさん
「……ならサーバーを洗浄しろ」
「それは僕がやりますよ」
察したらしい桐生さんがにこやかな笑みで間に入ってくれた。