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例えば、こんな...
第10章 バカンス
まだ少し濡れたままの肌。
温まって上気した肌は口付けを落とすたびにより鮮やかに染まっていく。
「……やっ、あっ、あぁっ!」
ビクッビクッと肩を竦め、真純が身を捩る。
いつもより少し高めの嬌声が真純の興奮を伝えているようで。つい一人、ほくそ笑む。
舌と唇とを使ってリップ音を立てながら滑らかな肌にすぐに消える程度の淡い華を咲かせて行く。両手で胸の丸みを掬い上げ、中央へ寄せたその谷間にも一つ。
「ぁん!」
ツンと上を向いた頂を親指で押し込んで丸く捏ねる。
「ふぁっ、ぁ、あっ」
真純が身体を小さく震わせた。
「ここ、どうして欲しい?」
聞きながら押し込む力を抜き、柔い愛撫に切り換える。
「んんっ」
幼子のイヤイヤの様に首を振って
「たくま、さ……」
甘えた声で俺を呼ぶ。

だから、して欲しい事は口にしろって

そう思いつつも、俺が我慢出来ない。
右手を離し、ピンと上を向き紅く熟れた乳首に舌で捲き込むように吸い付いた。
「ひあんっ、あっ、あっ」
吸い上げる度にビクンと跳ねる身体。俺の頭を抱え込む様に回されていた腕から次第に力が抜けて行く。

ね、真純
もっと、乱れて俺を欲しがって?
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