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暁闇
第8章 好意と好きと
俺は苦笑して、
「お前、顔もいいし、性格もいいし。
仲のいい子なんだろ? うまくいくんじゃねーの?」
「……仲いいから簡単にいけないんすよ……」
「ん?」
「だって、告ってだめだったら……そのあと気まずくなるし」
「……ああ」
まあ、それはわからないでもないけれど。
「今、ほんとすげー仲いいんすよ。
部の後輩から『先輩たちは付き合ってるんですか?』って聞かれるぐらいで」
「じゃあ固いんじゃねーの?」
「んん……でもそんなん、わかんないじゃないすか」
はあ、と溜め息をつきながら。