この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁闇
第20章  ほどけて


「あおいさん、どうしたの」


泣いてる彼女に気づいて。
俺は動揺して。

なのに彼女は、その体勢のまま……静かに嗚咽を漏らし続ける。


これじゃ、抱き締めることもできない――――そう思った俺は、強引に身体を反転させ。
掴んでいたときのまま宙に浮いたその手ごと、彼女を抱き締めた。


「……っ、う……」


再び、その手が俺の着ているコートの胸元を掴む。

何があったのかわからないけど。
彼女は俺を求めてくれている。
俺の存在を今、必要としてくれている――――。


「……どうしたんですか」


もう一度、聞く。
その耳元に唇を寄せ。

ひっく、としゃくりあげながら、彼女はやがて口にした。


「……きたの」

「え?」

「返事……きた……」


返事?



/551ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ