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暁闇
第21章  重なる


乳首を弄ると、すぐに彼女は甘い吐息を発し始めた。
口づけた唇の隙間から漏れる喘ぎ。
俺のものを身体に受け入れているからなのか。
気持ちいいだけじゃない、苦しさも少し交えたような。
なんだかとても、悩ましく、色っぽいそれ――――。


ぞくぞくっ……と。
射精感が。


「…………っ!」


まだ動いてもいないのに。
好きなひとと身体を繋げることが、こんなにも俺をどうしようもなくさせるなんて。

苦笑しながら、愛撫を続けた。


あったかくて。
きつくて。
あおいさんのなかは、最高に気持ちよかった。
気を抜いたらやばいって思うくらいに。


……と。
彼女の感触を味わっていた俺は、突然それに気づいた。


彼女の立てていた足が、力をなくしたかのように俺の腰に倒れてきてて。
それはつまり、強張りが解けたということで。


「……あおいさん」


胸から手を離し、彼女の頬に触れる。


「少し動くよ」

「……ん」

「ゆっくり、するから」


こくん、と頷いた彼女に


「痛かったらすぐ言って?」


そう告げて、俺は本当にゆっくりと腰を動かし始めた。



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