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第24章 　初めて口にした

抱き起こされて、翔悟くんの硬いそれが私の奥深くまで届いた。

圧迫感が気持ちいい。
もっと感じたい。
翔悟くんがそこにあること、もっと、もっと。


「……んっ……は……」


強く抱き合いながら。
互いに顔を傾け、互いの唇を貪る。
ぴちゃん……と、音は絶え間なく。
もう、たまらなく、気持ちが高まる。


……翔悟くんの唇が、不意に離れた。


「いや……」


やめてほしくなくて、私からまた、求める。
彼の柔らかな唇に、私の唇を押し当てる。
彼も、同じようにして押し返してきた。


ちゅっ……と、リップ音を響かせ。
また離れる唇。


は……、と。
唇から息が漏れた。
それは翔悟くんも、一緒。


彼の指先が、ネックレスに触れる。


「……外していい？」


そう言われ、私をそれを掴んで反射的に首を振ったけど。


「引っかかると危ないから……最中だけ。ね？」


そう優しく言われ、こくんと頷く。


「またつけてあげるから」


そして外されてしまったそれを、彼はベッドの棚にそっと置いた。

そのまま至近距離で見つめ合うと。
彼の両手が私の頬を優しく挟むようにして。
指先で撫でるように滑らせる。

きゅうっ、と胸が苦しくなって。
たまらず私はそれを口にしていた。


「好き……」

「俺も」

「大好き……」

「大好きだよ」


そんな言葉を、うっとりと交わす。

そしてまた、強く抱き締め合って。


「……っあ……」


そのまま、彼が身体を揺らし始めた。