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春うらら
第3章 誕生日


予約をしようとしていた彼女がふっと俺を見た、

ちょっと悲しそうな顔…なんだ?どうした?店の連絡先がわからないのか??



不意に彼女が近づいてきて小さな声で


「…誠さん、無理しなくていいですよ?金曜日ですから、


・・・誠さんの『予定』を優先して下さいね。」


と、とっても残念そうに切なく笑いながら言った。



……え、え、俺の金曜日の事情… ま さ か…知ってる?いやいや、まさか……


「あれ?誠、明日は都合悪いの?

いいじゃん、せっかくの宮の誕生日なんだからこっちを優先しようよ。

バイトじゃなかったよね、ん?無理??」


「…、いや、明日、予定ないよ・・・俺も行くよ。」


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