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第9章 麗と誠

「誠さんと悠太さんお食事は？私、ここからタクシーで薫さんのお店に行きますけど？お二人のご予定は？」なんて聞いてくる。

「俺も一緒に行っていい？」こういう時考えるより早く言葉が出る。その言葉に彼女が反応するとほぼ同時に悠太が「僕も！行ってみたい、兄貴がすごく美味しかったって言ってた。例のお店でしょう？」

あ～、邪魔が入った・・・

その後、3人で薫さんの店に行き、食事をして彼女を薫さんに任せて帰った。

食事中、悠太は彼女に特別な恋愛感情を持っていないようで、とても楽しそうに2人が話している。
その様子を見て「『女子会』みたいだな」というと、薫さんも「確かに・・・」と言って5人で笑って過ごした。

薫さんのセクハラっぽい絡みもあったが、彼女を子供の様に見つめる厭らしさのない視線をみているとなんだか心配したり、嫉妬したりするのが恥ずかしくなってとても楽しく過ごすことができた。