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オオカミ君のホンネ
第16章 運命の人

「「「「最初はグー!
        じゃんけん」」」」
 
  「「「「ぽん!」」」」

幸「勝った~♪俺焼きそば!」
肇「俺フランクフルト!」
ナオ「俺アメリカンドック!」

染「……俺…チュロスだけ……?」

焼きそば、フランクフルト、アメリカンドック、チュロスの中からじゃんけんで勝った人から好きなものを選ぶことになった。

んで、俺は最下位。
余ったチュロス一本だけ………(泣)


「ね、ね…お兄さん達、相席してもOK?」

染「……んッ?」
チュロスを長持ちさせるため少しずつ食べているところに、女ではなくチャラいイケメン男4人が来た。

翔「俺、翔。…あれ!あんた可愛い顔してんな?俺コイツのとーなり♪」

黒地に金メッシュを入れた男が俺の隣に座った。
幸の隣は金髪の晃。ナオと肇の隣は黒髪のミヤとアビ。

染「……勝手に座んな。」
睨みを利かせながら言うと、
翔「そう言わないで!食い方エロいよ?」
なんてマヌケな返事が返ってきた。
染「長持ちさせるためなんだよ!」
翔「じゃ、俺のあげる。」
と呟く翔の手には焼きそばが……。

ゴクリ…

しかし正直に貰ったら幸が拗ねるに違いない。
染「要らない!」

強がってみるも体は正直。

ぐぎゅるる~…

やってしまった…。

翔「本当は欲しいんでしょ?欲しいなら目ぇ綴じてあーんして。」

幸をチラリと見ると隣の金髪と楽しそうに喋っている。

翔「彼氏は気にしないでよ…
ほら、あーん」

(別に幸も楽しんでるみたいだし、いいよな

染「ん…あーん」

目を綴じて小さく口を開くと、何かが触れたと思ったら何かがニュルリと入ってきた。

染「…ん?」

瞼を上げれば目の前に翔の顔。

染「ちょ…ッやめ……んんッ!!」

急いで突き放すと、
翔「ごちそうさま。じゃ、焼きそばあげる。」
妖艶な笑みを浮かべて言い放った。
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