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オオカミ君のホンネ
第11章 すれ違い
染詠side

俺は今、公園のブランコに座ってる。

………寂しい……

「お前が一番やで」

「大好きや……」

アイツを思い出すと胸が痛い。
会いたくない……顔も声も……………
全て、信じられなくなった。
………苛々が静鎮まるまで、
此処にいよう。

………………懐かしい。
小さい頃、穣とよく此処で遊んだ。
…そんな穣も、今じゃおかしくなってしまった……

「……人ってそんなもんなのかな…」
何気なく呟いた言葉が、なんだか寂しく思えてしまう。

「はぁ…」
そのとき…ふと声が聞こえた。今、一番聞きたくない声が。
幸「染詠!捜したで!!」
大嫌いだ…この声も…
…今は聞きたくない…………
幸「……ほな…帰ろう。」
そっと手を握ろうと近づく手を思い切り追い払った。

パシンッ
幸「……染………………?」
…ちゃんと聞かなきゃ……
染「……俺に隠してることあるだろ。」
幸也の顔つきが変わる。
染「…お前がその事を自分の口から言うまで、俺はお前と手も繋がないし、喋らないし…顔も見たくない!」
走ろうと向きを変えて走り出そうとしたとき…
幸「待てよ!…………俺の事嫌いか。」
…………………
染「……あぁ、嫌いだ、大嫌いさ。幸が話すまで、幸の事は信じられないし、大嫌いだね!!!」

そう言い放つと勢いよく走り出す。

タタタタタッ……




あぁ………もう、幸と喋れないのかな…








『ホンマツンデレやな、染は』
そうだね幸也…俺はもっと、素直になれば良かったのかもしれない。










「…………ごめんね幸也………」















風をきる肩に、
ポタポタと雫が落ちた。

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