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嘘でもいいから
第5章 初めてを貴方に
そしてあっという間に時間が過ぎ
昼休みになった。

今日は大きな研修会があり、
それに出席している朋子ちゃんは
今日もいない。
女性の少ない社内は
昼休みになっても何となく静かだった。

私はコンビニのお弁当でも買って
一人で食べようと思っていたけれど…


「優花ちゃん、ランチ行こうか。
打ち合わせしたいこともあるし。」


向井さんの柔らかな声がする。
その態度はとても自然で…

断る方が不自然じゃないかと
思えるほどだった。


「お前ら仲良いな~
優花ちゃん、気を付けてよ?
ランチだけじゃ済まなくなるぞ〜」


部長が2人をからかう。


私も何か言わなきゃ…


「…まさか。
そんなんじゃありませんよ」


私はなんとか作り笑いを返すのだった。
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