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性欲処理機はなちゃんっ!~地下街でえっちなことするの~
第6章 先生……好きでした
お仕事がお休みの休日。
私は先生を呼び出した。
私の気持ちを伝えるためだ。
「先生、好きです」
こんな私だけど、先生は気持ちに答えてくれるかな?
「ごめんね、花ちゃん。花ちゃんの気持ちは嬉しいけど、花ちゃんのことをそういうふうには見れないんだ」
そういうふうには見れない。
分かっていた。
夜顔町で真剣に恋する人は少ない。
みんな体を求めてくる。
私は涙を飲んだ。
恋ができないのは夜顔町の人間の宿命。
私は先生に頭を下げて、ネオンの光る地下街に戻る。
先生……好きでした。
私は夜顔町の住人。
強く生きなきゃ。
強く、もっと強く、
夜顔という花のように咲くんだ。
end.