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夢
第10章 嫉妬の果て
マンションに救急車が到着した
住人に見られながらミナミが運ばれ、夢も腕を押さえられ部屋を出る
「ミナミ……ミナミ…!!ミナミ!!」
「夢!!どうした!?何があった!?」
マコトとカズが救急車に乗り込んだ
「ナオトが…ナオトが…!!早くナオトを探してくれ!!」
「わかった…とりあえずみんなに連絡だ…」
「夢…大丈夫か?」
カズが腕を掴む、
「血止まんねーな…クソ…」
「ミナミ……ミナミ…ミナミ」
「夢……っ…」
ミナミがかすかに声を出す
「ミナミ!!居るよ!!ミナミ!!」
「…夢…大丈夫…か?」
「俺なんかより、ミナミ…ミナミだよ…ミナミ…しっかりしろよ…ミナミ…ミナミ」
「夢……ゆ…め……」
目を閉じた…
「ミナミ~っっ!!」
病院に着き、緊急手術が始まった…
夢も治療室に入った
「夢……」
カズが治療室前に立つ
「おい!ミナミどうなんだ」
店のみんなが病院に集まった
「ナオト…は!?」
「まだ見つかってないんだ!!」
「警察には?」
「まだ…話すなって、夢が…言うから。」
「とにかく心あたりを探そう。」
みんながそれぞれナオトを探し始めた
夢の治療が終わった
「夢!!」
「神経まで行ってなかったので大丈夫です。ただ傷口がかなり大きいのでしばらく入院してもらいます」
「夢!!良かった…」
「カズ!!ミナミは?」
「まだ…」
「連れて行ってくれ」
車椅子で手術室前に夢が行く
「カズ…ミナミ…大丈夫だよな…大丈夫だよな…」
「夢…大丈夫だ!!」
夢の肩を押さえる
「ミナミ……ミナミ……」
手術中のランプが消えた