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悪戯な思春期
第3章 王子様の刺客は忍者
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「ふあぁ……っん……はぁっ」
学校の中という背徳感も身を襲い、私は気づけば震えていた。
「ぁん……む……」
永遠に思えるキスの後、離れた雅樹の口からは糸が引いていた。
視界を支配する雅樹の瞳。
普段は誰も目に留めない彼の藍の光が今、獰猛に私を突き刺している。
「やめ……て……?」
涙声で懇願するが、雅樹の瞳から妖しい光は消えない。
(せめて、何か言って……?)
瑠衣に助けを求めた。
次に美伊奈が来るのを祈った。
どちらも来ないと知って、恐怖に包まれる。
俺は震える椎名が可愛くて仕方なかった。
今もナニされるかビクビク待っている椎名が。
きっと彼女は何もわかっていない。
一昨日からあまりに無防備な姿を俺がどんな目で見ていたか。
二度も唇を許した事実がどういうことか、理解の差は大きいみたいだ。
昨晩は理性を保つのに必死だった。
玄関でそのまま襲おうと本能が暴れてたのに、気がついただろうか。
眩しい光に照らされて、少し残念な顔をした君に何度手を伸ばしかけたか。
ベッドの前に行ったときは、既に興奮に支配されていた。
服の裾をつかむなんて、可愛いことをするから、俺も手を出してしまった。
「どうする?」って聞いたのは逃げ道をあげるため。
だけど、君は逃げなかった。
手遅れになるまえにチャンスをあげたというのに。
キスだけで終えるつもりはさらさら無かったが、初めての反応につい見逃してしまった。
(蕩けた君をおいてくのがどれだけ辛かったかわかる?)
さらに君は引き留めた。
横のベッドが嫌でも目に付き、早く退散しなければと思ったのだ。
昨晩は後悔した。
家に着き、何気なく点けたテレビに映る瑠衣がいつにも増して遠く見えた。
『恋には臆病だよ。僕もね』
「そんな相手いらっしゃるんですかぁ」
無邪気に訊く新人アナウンサーの手を掴んで『君とか?』と囁いた途端CMに入るという演出さえあった。
(一流……)
そんな瑠衣を見て、椎名が欲しくなった。
欲しくて堪らなくなった。
でも、俺は椎名にとって知り合って三日間の男。
痴漢に近い。
自虐的に笑うと、俺はテレビを消した。
自分のドッペルゲンガーを見るのは沢山だ。
しかも、彼は成功者。
頭が熱いまま寝た所為か、椎名の夢を見た。
勿論ベッドで乱れる夢だ。
学校の中という背徳感も身を襲い、私は気づけば震えていた。
「ぁん……む……」
永遠に思えるキスの後、離れた雅樹の口からは糸が引いていた。
視界を支配する雅樹の瞳。
普段は誰も目に留めない彼の藍の光が今、獰猛に私を突き刺している。
「やめ……て……?」
涙声で懇願するが、雅樹の瞳から妖しい光は消えない。
(せめて、何か言って……?)
瑠衣に助けを求めた。
次に美伊奈が来るのを祈った。
どちらも来ないと知って、恐怖に包まれる。
俺は震える椎名が可愛くて仕方なかった。
今もナニされるかビクビク待っている椎名が。
きっと彼女は何もわかっていない。
一昨日からあまりに無防備な姿を俺がどんな目で見ていたか。
二度も唇を許した事実がどういうことか、理解の差は大きいみたいだ。
昨晩は理性を保つのに必死だった。
玄関でそのまま襲おうと本能が暴れてたのに、気がついただろうか。
眩しい光に照らされて、少し残念な顔をした君に何度手を伸ばしかけたか。
ベッドの前に行ったときは、既に興奮に支配されていた。
服の裾をつかむなんて、可愛いことをするから、俺も手を出してしまった。
「どうする?」って聞いたのは逃げ道をあげるため。
だけど、君は逃げなかった。
手遅れになるまえにチャンスをあげたというのに。
キスだけで終えるつもりはさらさら無かったが、初めての反応につい見逃してしまった。
(蕩けた君をおいてくのがどれだけ辛かったかわかる?)
さらに君は引き留めた。
横のベッドが嫌でも目に付き、早く退散しなければと思ったのだ。
昨晩は後悔した。
家に着き、何気なく点けたテレビに映る瑠衣がいつにも増して遠く見えた。
『恋には臆病だよ。僕もね』
「そんな相手いらっしゃるんですかぁ」
無邪気に訊く新人アナウンサーの手を掴んで『君とか?』と囁いた途端CMに入るという演出さえあった。
(一流……)
そんな瑠衣を見て、椎名が欲しくなった。
欲しくて堪らなくなった。
でも、俺は椎名にとって知り合って三日間の男。
痴漢に近い。
自虐的に笑うと、俺はテレビを消した。
自分のドッペルゲンガーを見るのは沢山だ。
しかも、彼は成功者。
頭が熱いまま寝た所為か、椎名の夢を見た。
勿論ベッドで乱れる夢だ。
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