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第27章 【ファン感謝】白雪姫　②小人(ナツ)

　　
　

　しかしナツ達はそんなあたしの葛藤を知らずして、無知ゆえのひたむきさと、持ち前の強い好奇心と実行力で突き進む。


「……おいしいね。しーちゃん蜜出せるんだ？　ねぇ、こんなにいっぱい出せるんなら、贅沢にお口つけて吸ってもいいかな」

「ああ、それ僕もやりたいっ!!」

「だったら一緒に、せぇの!!」


　ふたりは各自向きを変え、太腿を強く押すように手をかけながら、同時に吸い立てた。


　じゅるるるるるる～。



　あたしが、刺激を欲しくてしかたがなかった、蜜で溢れるその場所に。



「いやああああん、や、やっ、あ、あああっ」


　あたしの口から、歓喜の絶叫が迸る。




「なにやってるんだよ、リョク、シロ!!　しーちゃんが嫌だって泣いちゃってるじゃないか!!」


　独占的に胸の蕾とりに夢中になってた赤と橙、そしてあたしの腕と足首をひたすらマッサージしていたらしい青と黄が、一斉に動きをやめて、秘部にいるふたりを叱りつければ、あたしの身体からすべての刺激が消え、逆に急激すぎる"消失"が、中途半端に昂ぶっていたあたしに切なさを植え付けた。


　そんな様子が、あたしが悲しんでいると思えたのだろう。


「え、ええ!?　しーちゃんごめんなさい。嫌わないでぇぇ……」

「しーちゃん、泣き止んでぇぇ……」


　そんな中で聞こえる泣き声は、悲哀に満ちたもので。


「大丈夫、だから……っ」



「本当？」

「でもしーちゃん辛そう。もうやめようか」


　やめる――。


　この火照った体のまま？


　それは拷問に思えた。

　しかしナツ達はあたしに嫌われまいと、協議の末に終わることを決定したらしく。だからあたしは、思わず言ってしまったんだ。


「いい、いいの。そのまま、ねぇ、そのままお願い、続けて？」


　せがんでしまった。この小さなナツ達に。

　あたしの身体をなんとかしてくれるように。
　

　あたしのお願いが嬉しかったのか、ナツ達は急激に笑顔となり、各自直前の場所に戻るって正座をすると、一斉に頭を下げた。



「「「「「「一生懸命、優しくご奉仕させて頂きます～」」」」」」