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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
 

「駄目、駄目っ、そっちは駄目――っ!!」


 あたしが自慰の時に想像していたのは、サクラの指だった。

 だが今は、しっかりと生きていることを刻みつける熱と、濡れた感触と。そしてサクラの悩ましい息が太腿にかかり、それでどうしようもなく秘部が震えるのだ。期待と興奮、一方で羞恥心で我に返ってくる。


「そっちとは、どこのことですか?」


 メガネごし、揶揄するその目は冷たいのに深層に炎を灯し、あたしの反応を楽しんでいるかのように時折細められる。


「……っ」

「声が聞こえないので、続行します」


 ぐいとさらに上げられたその足はあたしの胸につきそうな程で、同時に暴れるように動いたもう片方の足は、サクラの足に絡まれて動けない。

 足を持ち上げられたことにより、よりサクラの舌を這わせる風景が至近にあり、そしてあたしはサクラのその瞳に魅入られたまま、ふるふると身体を震わせる。


「やぁ……ん、こっち来ちゃ駄目、駄目――っ!!」

「だからこっちとはどこのことでしょうか、俺はただ……この糸を引いていやらしい匂いを放つ蜜の発源を辿っているだけです」


 さらさらと揺れるサクラの黒髪が太腿を掠めてくすぐったい。

 絶対そこには垂れてないと思うところまで、サクラの熱い舌は蛇行するように這いまわり、やがてサクラの舌があたしの太腿の付け根に行き着く。


「……見つけました。ここをとろとろにしているなんて……なんていやらしい姫なんでしょう。いったい、なんでこうなったんですか?」

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