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【SS】目が覚めたら…?
第5章 お正月編にあたっての座談会
 


 あっと言う間にやってきました佐伯家。

 ええ、そりゃあファンタジー、その気になればひとっとびです。


 こじんまりとしているこの家が、例の佐伯家。

 チャイムを鳴らして……ドアが開いたのに中には誰もいない。

 おや? 自動ドア?


 と、思ったら。


「あけましておめでとうございます、作者さん」


 風景だと思っていた一部が動いて、点と線でできたような男女が浮き彫りになりました。


「佐伯母です」

「佐伯父です」


 ぬをををを!?


 夫婦そろってこの中に紛れ込んでいるとは……さすがは佐伯兄弟の両親。


 そんな時パタパタ足音がして、シズちゃんがやってきました。


「作者さん、ちょっと来て来て!! まるで、お葬式なの!!」


 ……はて?


 居間に入れば……壁にずらりとかけられているのはピンクのお守り。

 50個近くあり、なんだか怨念めいた執念を感じます。

 しかも壁には、達筆な筆文字。


『命名 アキ』


 お守りのひとつを握りしめ、帝王様が食卓に突っ伏してます。



「生理……。俺の遺伝子、流れたのかよ……。シズ抱いたのが夢なわけ? 生理になったのが夢なわけ?」



 そしてソファでは、王子様がシクシク泣いています。


「やっぱり、参拝後のピンクのお守りが売り切れてたから、おみくじが「凶」だったのかな。【夢、遠ざかる】……遠ざかるのはどの夢? しーちゃんのお口に挿れられたこと? それとも僕が洗濯したサクラの羽織もっていったしーちゃんが、サクラの匂いつけて家に帰ってきたこと?」


 ……ナツ、売り切れたお守りはあるでしょう、壁一面。

 ナツは、姓名判断の本を開いて『フユ』の漢字を思案中らしいです。



 そして、向かい側のソファにはモモちゃん。


「どの選択肢とってみても、一番残念なのは……俺じゃ?」


 ああ、モモちゃん。

 残念なイケメンズに加入おめでとう。


 どうやら、皆さん、現実を受け入れられないようです……。

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