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キズアト
第8章 夜中
水原はブラウスの襟を握ってキスマークを隠し、
「あんたには関係ない」
唇を噛んで俯く。


「関係ないだと?」

「そうよ、私が何をしようが木瀬には関係ない!一度寝たくらいで彼氏ヅラしないでよ」

「…ああ、そうかよ!勝手にしろ」


部屋を出た俺はドアに八つ当たりしてからエレベーターホールに向かった。




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