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ながい愛
第4章 溶けてしまおう 瞳(め)を閉じないで
2か月後。
「ねえ、浩一、生理が2週間くらい遅れてるの」
ホールツアーが青森にて一区切りついて、東京に帰る朝、希望が言った。
福ちゃんとの一件以来、俺たちは償いあうように沢山愛し合っている。
子供が出来ても良いように、ちゃんとお互いの事務所には許可を取った。
「とりあえず、帰りに検査薬買うよ」
俺は頷いた。
横浜の家に帰って、希望が検査薬を試す。
結果は、陰性だった。
「なーんだ、違ったよ~」
ツアーは中盤なので、残念な気もするし、身体の負担を考えるとほっとした。
「どうしてもツアーは疲れ出るからしょうがないだろう。
マイペースに行こうぜ」
「そうだね」
彼女は俺の肩に持たれた。
「どうした?」
「ううん、私は浩一がどっかで遊んでも許せる心を持とうと思ったの」
「なんだそれ?」
「今週のTHURSDAYに同級生が撮られてたから。しかも、持ち帰られた売れないグラビアアイドルの方ね。
雑誌に売ったんだよ、彼女が」
希望はその同級生には良い印象を持っていないのだろう。
「そういうのは絶対気を付けてね」
「気を付けるも何も、俺はお前しかいないからさあ」
「信じるよ」
「お前こそ、フラフラするな。俺と鍵盤を見てろ」
「うん」
俺は、彼女の手を取り、腰を抱いて、そのまま一緒に倒れた。
娘が帰ってくる前に、お楽しみである。
昼間から致すのも、なかなか良い。
我が家は日当たりがいいので、日に当たりながら致すこともしたことある。
「ねえ、浩一、愛してるよ」
彼女は言った。
つないでいる指先から彼女の温かさが伝わる。
彼女は、鍵盤を弾いてもいるが、その温かさも一緒に音として出ている気がする。
「希望、愛してる。お前の手、温かい」
「うん」
温かい気持ちで交わると、何倍もパワーをもらえる。
うわべの、インスタントな愛じゃなく、深く、ながい愛。

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