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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第1章 年下の男の子 浩平クン

事務所にいる時にはイジラレ役よろしくちょくちょく話しかけられて浩平クンも愛想よくいつもニコニコしながらその相手をしていたけれど、わたしには(なんだかチャラくて、軽そ~う)と初めの頃の印象は悪いものだった。
でも機敏に動いて、先輩のおじさん達から怒られながらも真剣に仕事を覚えてこなしていく成長の姿や、どんなに清掃の仕事から疲れて帰ってきてもおばさん達からしょうもないワイドショーネタで話しを振られれば嫌な顔もせずに冗談を交えて話し相手をしいる様子を見たりしていたら、(なんかいい子よね)とそれまで悪かった印象が急速に良いものに変わってなんか放っておけない存在になっちゃった。
現場で汗を髪から光らせてポリッシャーなんかまわしている姿を想像してみたら、まるでお掃除界の貴公子みたいって。
先輩社員の人から失敗をなじられたり、「しっかりやれよ!」と怒鳴られているのをパソコンを打ちながら聞いていると、『ガンバッテ!』と内心励ましているし、バケツを持って外へ飛び出していく後姿にも『ファイトっ!!』って心の中で声を掛けて応援団をしている。
がんばっている年下男の子のことがまるで弟のようにかわいく思えるようになって、(今日も浩平クンと会えるのよね)と前よりももっともっとずぅっと会社に来るのが楽しみなった。
でも機敏に動いて、先輩のおじさん達から怒られながらも真剣に仕事を覚えてこなしていく成長の姿や、どんなに清掃の仕事から疲れて帰ってきてもおばさん達からしょうもないワイドショーネタで話しを振られれば嫌な顔もせずに冗談を交えて話し相手をしいる様子を見たりしていたら、(なんかいい子よね)とそれまで悪かった印象が急速に良いものに変わってなんか放っておけない存在になっちゃった。
現場で汗を髪から光らせてポリッシャーなんかまわしている姿を想像してみたら、まるでお掃除界の貴公子みたいって。
先輩社員の人から失敗をなじられたり、「しっかりやれよ!」と怒鳴られているのをパソコンを打ちながら聞いていると、『ガンバッテ!』と内心励ましているし、バケツを持って外へ飛び出していく後姿にも『ファイトっ!!』って心の中で声を掛けて応援団をしている。
がんばっている年下男の子のことがまるで弟のようにかわいく思えるようになって、(今日も浩平クンと会えるのよね)と前よりももっともっとずぅっと会社に来るのが楽しみなった。

