この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第6章 雨からのエスケープ

「いいね。それ、いい。いいよ」
「そう、じゃあ決定だ」
高速の入口を過ぎて一挙に浩平クンが加速すると、車はエンジンに唸りをあげてそれに応える。
追い越していく車と横に流れていく景色。
なにか希望に向かって進んでいるみたい。
相変わらず流れてくる透明なポップスのメロディーと英語の歌声が心にやさしい。
「ずっといい曲かかっているわね。これ浩平クンのCD?」
「ちがうよ、ラジオだよ」
「ラジオなのこれ?FM?」
「そう、アメリカのFM」
「エ~ッ、そんなの受信できるの、この車」
「この車じゃないよ、スマホ。アプリで聞けるようにして、車のスピーカーに飛ばしているんだ」
「そう、じゃあ決定だ」
高速の入口を過ぎて一挙に浩平クンが加速すると、車はエンジンに唸りをあげてそれに応える。
追い越していく車と横に流れていく景色。
なにか希望に向かって進んでいるみたい。
相変わらず流れてくる透明なポップスのメロディーと英語の歌声が心にやさしい。
「ずっといい曲かかっているわね。これ浩平クンのCD?」
「ちがうよ、ラジオだよ」
「ラジオなのこれ?FM?」
「そう、アメリカのFM」
「エ~ッ、そんなの受信できるの、この車」
「この車じゃないよ、スマホ。アプリで聞けるようにして、車のスピーカーに飛ばしているんだ」

