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甘いだけの嘘ならいらない
第8章 拒絶の先の融解


何度も何度も、突き上げるたびに、より深く、激しく。


あたしは呼吸すら儘ならないで、英士くんを哀願するようにみつめるしかできない。


「…っ、出すよ……」

「あぁ、あ…っ」


奥で吐き出された欲が溢れ出して、肌に伝う。


英士くんは愛しそうに触れながら、残らず熱を吐き出して、せつなげに掠れた声で、好きだよ、と微笑んだ。


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