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甘いだけの嘘ならいらない
第6章 騙されてあげる、それは君が好きだから
「っ、あ…」
「話は終わってない。こっち向けよ」
翔はあたしの身体をくるりと向き合わせると、ぎゅっと抱きしめて、キスを降らせる。
「ん……っ、は…ぅ」
「……理紗」
「あ、……だめ…」
「…理紗、震えてる。そんなに身体、つらいのか……?」
頬に添えられた手のひらから伝う温もり。
あの夜を思い出してしまって、せつなくなる。
だけどいま触れられたら、気づかれたら、と思うと気が気じゃなくて、あたしは翔に首を振った。
「っ、だめ、なんです……今は…っ」
言葉の途中でびくんっと震えた身体に、翔は訝しげにあたしを見た。
「……理紗?」
「…何でも、ないです……だから、離して…くださ…」
「何でもないって顔じゃないな。女の顔してるの、気づいてないだろ……」
「っ、ふ…」
「……英士くんに、朝からいじめられてきたのか」
胸を優しく撫でた指先はゆっくりと服の上から肌を滑り、太股をなぞられると、スカートをめくられる。
タイツを下ろされて濡れた下着を見られたら、そのまま膝まで下げられて、その中のものに気づかれた。