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誘淫接続
第4章 切断

(3)

 > マキ、今何している?

 慌てて取ったためにまだしっかりとスマホを握っていなかった麻琴は、その文字が目に入った瞬間、床にスマホを落としてしまった。
 急いで拾い上げようとして床に手を伸ばした麻琴は、座っていたベッドの端からすべり落ち、したたかにフローリングで尾てい骨を打った。
 息が止まりそうになるほどの痛みが背すじを駆け上る。

 麻琴は床にへたり込んだままスマホを取り上げ、痛みを我慢しつつ画面を凝視した。
 何度も『マキ、今何している?』と書かれた文字を目で追った。
 間違いない。
 幻覚でもない。
 麻琴ははっと我に返った。そしてゆっくりと文字を打った。

 > 本当にご主人さまですか・・?

 反応はすぐに返ってきた。

 > 当たり前だ
 > どうしてずっと連絡くれなかったんですか?
 > 今何している、と聞いている
 > その・・
 > その、なんだ?
 > 貞操帯を・・つけてました

 自分自身で責め具を装着していることを伝えた麻琴は、発熱でもしたのかと思うほど急激に体温が上がるのを感じた。
 止まっているはずの淫具が、動くはずのない二つの棒と小さな突起が、突然振動を始めたような感触が股間を包み込む。
 下腹の奥底から牝の蜜をこれでもかと搾り出された時の刺激が鮮明によみがえる。

 いや、動いている――。
 動いているとしか思えない――。
 振動もせず詰められているだけの肉壷の太い棒のすき間から、一気に情欲の蜜液がにじみ出してくる。
 スマホの画面には『ご主人様』からの返事が立て続けに流れてきていた。
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