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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第1章  『 フォンダン ショコラ 』 


わたしは、素肌の上にパジャマを纏い、パジャマのボタンをはめた。


ショーツは、夫の好きな淡いピンク色にした。


わたしは、寝室へ向かう。


ベッドに目を向けると、
穏やかな寝息を立てている夫がいた。


わたしは、苦笑した。


またか……。


夫は、わたしを抱きしめたいと思ってくれる。


でも、いつもわたしが入浴している間に
待てずに眠ってしまう。


それだったら……と思い、わたしが先に入浴して夫を待った。


待てど暮らせど、やってこない夫の様子を見にいったら浴槽の中で、寝ていた。


危ないので、夫が先に上がるようにした。


わたしは、ベッドの端からするりと体を滑らせ、夫に体を預けた。


わたしの気配に気がつき、夫が呟く。


「あかね、遅い……よ。」


寝ぼけている夫は、手探りでわたしの腕に触れながら徐々に指を上に動かしていく。


わたしの頬に触れた時に、夫がわたしに近寄ってきた。


キス……したいんだろうな。


夫のしたいことがわかった。


わたしは、目を閉じ、ほぼ眠っている夫に
唇を重ねた。


唇を離すと、夫の穏やかな寝息が聞こえてきた。


わたしは、仕事ができる男性が好きだ。


仕事に真摯に取り組む夫が好きだ。


自分の意見もしっかりと持っているし、
優しいし。


経済的にも不自由はない。


第三者からすれば、わたしは幸せのカテゴリーに入るだろう……。


それなのに、体が満たされないことで
幸せではないような気持ちになっている。


わたしは、欲張りなのだと思う。


体が満たされたい。


命令されて、あられもない姿を見られたい。


拘束されて、体を弄ばれたい。


わたしは、その姿を想像した。


体が反応する……。
小陰唇がひくひくして、愛液が溢れてくるのがわかる。


触れたいと思ったけれど、夫の横で自慰を行うのは抵抗があった。


心も体も満たされた時、
わたしは、どんなふうに感じるだろうか。


命令されたら。
拘束されたら。
虐げられたら。


こんなことをされたら……、
わたしは、きっと身も心も
とろけてしまうだろう。


そして、それ以上の
淫靡な想いを溢れ出させてしまうだろう。


遠のいていく意識の中、
フォンダンショコラにナイフを入れた瞬間が浮かんだ。



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