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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第2章  『 シフォンケーキ 』


コーヒーを淹れようとした時、


「雨だから、早めに出るよ。」


と、言いながら夫が立ち上がった。


見送りするために、玄関へ行く。


「昨日は、ゴメンよ。」


夫は、頬にキスをした。


「仕事で疲れてるんだもん。」


わたしは、にっこり笑った。


傘を手にして、夫は


「いってきまーす。」


と、扉を開けて出て行った。


バタン。


扉が閉まり、鍵をかけながら
ため息をこぼした。


疲れているのはわかっている。
だけど、満たされないものは満たされない。


ドラム式洗濯機に洗濯する衣類を入れて、
スイッチを入れた。


いつもなら干して乾かすけれど、
今日は雨。


洗濯機にすべておまかせだ。


こうなると、さらにわたしは時間を持て余した。


キッチンにもどり、鍋にキャラメルティーの茶葉を入れ、ミルクと水を同量入れる。


とりあえず、ロイヤルミルクティーを飲もうと思った。


弱火にし、ゆっくりと茶葉が開く間、
リビングにパソコンを異動させた。


ロイヤルミルクティーを飲みながら、
今日は、とりあえずネットでショッピングかな。
と、思った。


お米に、ワイン、ミネラルウオーター……。


一人では、重くて持てないものを頼む。
週末に、夫と一緒に買い物に出かけられればいいのだけれどそれは、なかなか難しかった。
夫に急な仕事が入ったり、金曜日に午前様で帰宅したり…。


確実に手に入れたいなら、ネットで買うに限る。


紅茶の香りが届いてきた。


わたしは、早足で鍋に近づく。


よかった……沸騰はしていない。


お気に入りのマグカップを取り出し、
茶こしを使いながら、ロイヤルミルクティーを注いだ。


甘い、甘い、キャラメルの香り。


これなら、砂糖なしでも飲める。


両手でマグカップを持ちながら、
リビングへ戻った。


……さて、なにをしようかな。


あ、そうだ。


わたしは、


「あるがまま Sachi ブログ」


と、入力し、検索ボタンを押した。



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