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サイドストーリー3
第32章 悠久の恋の果てに
美緒の発した言葉にビックリした。
さまぁ?
「え?なんて言った?」
「薫さまです」
「いや。俺と美緒は今は身分の違いなんかないんだからさ・・・何その呼び方」
「だって・・・前世と同じ名前なんですもの」
「うん・・・でも馨と薫で漢字が違うだろ!」
「それは呼ぶ時に関係ないので・・・」
「・・・・」
いや。まいった。
様、ときたもんだ。
「それ・・・どうにかならない?」
「なりませんよっっ!私にとって、かおると言えば、馨坊ちゃん、そして馨さまですっ!」
「・・・・はいはい」
美緒も頑固なところがあるからな。
前世から変わってない。
思わず、笑いがこぼれて、これ以上いじめるのはよそうと思った。
「じゃぁ、呼び方は良いからさ。今の名前で占ってよ」
「それは嫌です」
「?なんで?」
「結果が悪かったら・・・あまりにもショックです・・・」
下を向いてそんな風に言う美緒が可愛くて抱きしめずには居られなかった。
「大丈夫。占いの結果が悪くても俺たちの未来は俺たちが決めて行くんだから」
「薫さん・・・・」
思わず小さく呼んだ俺の名前が「さん」だったことは聞かないふりをしてあげた。
END*****
さまぁ?
「え?なんて言った?」
「薫さまです」
「いや。俺と美緒は今は身分の違いなんかないんだからさ・・・何その呼び方」
「だって・・・前世と同じ名前なんですもの」
「うん・・・でも馨と薫で漢字が違うだろ!」
「それは呼ぶ時に関係ないので・・・」
「・・・・」
いや。まいった。
様、ときたもんだ。
「それ・・・どうにかならない?」
「なりませんよっっ!私にとって、かおると言えば、馨坊ちゃん、そして馨さまですっ!」
「・・・・はいはい」
美緒も頑固なところがあるからな。
前世から変わってない。
思わず、笑いがこぼれて、これ以上いじめるのはよそうと思った。
「じゃぁ、呼び方は良いからさ。今の名前で占ってよ」
「それは嫌です」
「?なんで?」
「結果が悪かったら・・・あまりにもショックです・・・」
下を向いてそんな風に言う美緒が可愛くて抱きしめずには居られなかった。
「大丈夫。占いの結果が悪くても俺たちの未来は俺たちが決めて行くんだから」
「薫さん・・・・」
思わず小さく呼んだ俺の名前が「さん」だったことは聞かないふりをしてあげた。
END*****