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サイドストーリー3
第5章 出会いは必然に
「うん。言いたいことは大体わかった。
そしてなんでこんなことを言ってるのかも大体わかった」
「・・・・えっ・・・」
「陽菜、今日駅前で俺とあいつが一緒にいたの見たんだろ?」
あいつ・・・・
「俺さ?全部ひっくるめて陽菜の事、愛してるんだよね」
「・・・・」
「家事ができなくてもバレンタインを忘れるほど仕事しても。
そんな陽菜を愛してるんだよね」
「うん・・・・」
「みくびんなよ」
そういってニッと笑う。
「セックスの後に仕事をしてるのは、俺の仕事の事情。
起きて待っててくれなんて思わないから」
「うん」
「むしろ陽菜の寝顔見るとやる気が起きる」
そういって私の髪をくしゃっと触った。
「陽菜の会社の近くで打ち合わせだったから一緒に夕飯を食べようと
電話してたのに。陽菜ちゃんはへこんでたわけだ」
「う・・・・」
「あいつ美人だっただろ?」
「・・・・うん」
悔しいけど、事実。
「でもな。陽菜、俺は陽菜だけ」
「うん」
「陽菜も俺だけだろ?」
「うん」
そう言って私は大川さんに抱き付いた。
大川さんはポンポンと背中を叩いて耳元で
「愛してるよ」
と囁いた。
「さ。気分を直して美味いもん食べに行こうぜ」
私を立たせて「顔洗って来い」と洗面所に促した。
顔を洗ってすっかり化粧を落とした頃
「あー陽菜?それから、あいつ戸籍上は男だから」
「えっっ!」
「心配すんな」
なんて大声で笑った。
大川さんは今のままで良いと言ったけど・・・
春物のワンピースでも買いに行こう。
女であることを今までで1番考えたバレンタインだった。
END******
そしてなんでこんなことを言ってるのかも大体わかった」
「・・・・えっ・・・」
「陽菜、今日駅前で俺とあいつが一緒にいたの見たんだろ?」
あいつ・・・・
「俺さ?全部ひっくるめて陽菜の事、愛してるんだよね」
「・・・・」
「家事ができなくてもバレンタインを忘れるほど仕事しても。
そんな陽菜を愛してるんだよね」
「うん・・・・」
「みくびんなよ」
そういってニッと笑う。
「セックスの後に仕事をしてるのは、俺の仕事の事情。
起きて待っててくれなんて思わないから」
「うん」
「むしろ陽菜の寝顔見るとやる気が起きる」
そういって私の髪をくしゃっと触った。
「陽菜の会社の近くで打ち合わせだったから一緒に夕飯を食べようと
電話してたのに。陽菜ちゃんはへこんでたわけだ」
「う・・・・」
「あいつ美人だっただろ?」
「・・・・うん」
悔しいけど、事実。
「でもな。陽菜、俺は陽菜だけ」
「うん」
「陽菜も俺だけだろ?」
「うん」
そう言って私は大川さんに抱き付いた。
大川さんはポンポンと背中を叩いて耳元で
「愛してるよ」
と囁いた。
「さ。気分を直して美味いもん食べに行こうぜ」
私を立たせて「顔洗って来い」と洗面所に促した。
顔を洗ってすっかり化粧を落とした頃
「あー陽菜?それから、あいつ戸籍上は男だから」
「えっっ!」
「心配すんな」
なんて大声で笑った。
大川さんは今のままで良いと言ったけど・・・
春物のワンピースでも買いに行こう。
女であることを今までで1番考えたバレンタインだった。
END******