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サイドストーリー3
第10章 心も抱きしめて
俺の告白は由香里以外の皆はしっかり覚えていた。
そんな風にからかう友達の中で一人静かに笑う女。
「石島君。好きだったら離しちゃだめだよ」
ビールを飲んで綺麗に笑った。
その声は俺をからかう友達の声にかき消されて
きっと俺にしか届いてない。
いや。皆聞こえてるのか。
聞こえないふりをしてるのか・・・
「純子ちゃん、幸せになりな。片桐もそれを望んでるよ」
「うん」
付き合うなんて、チャンスとタイミングと縁だ。
結婚するなんて、もっと凄いチャンスとタイミングと縁だ。
ほんの少しのすれ違いで付き合う事も結婚する事もない。
自分以外の誰のせいでもなくて。
自分以外の誰のおかげでもない。
俺は由香里を離さない。
そう思ってさっきまで由香里が座っていたほうを見ると
2人は消えていた。
「おい!ほら!お前らが下らない事で呼ぶから!
由香里が帰っちゃったじゃねーかよ!」
「おおぉ!由香里だって!」
「もう由香里って呼んでるのか!」
ダメだ。この酔っ払いどもには何を言っても効かねぇ・・・・
俺はため息をついて、悪友と飲み直す事にした。
END*****
そんな風にからかう友達の中で一人静かに笑う女。
「石島君。好きだったら離しちゃだめだよ」
ビールを飲んで綺麗に笑った。
その声は俺をからかう友達の声にかき消されて
きっと俺にしか届いてない。
いや。皆聞こえてるのか。
聞こえないふりをしてるのか・・・
「純子ちゃん、幸せになりな。片桐もそれを望んでるよ」
「うん」
付き合うなんて、チャンスとタイミングと縁だ。
結婚するなんて、もっと凄いチャンスとタイミングと縁だ。
ほんの少しのすれ違いで付き合う事も結婚する事もない。
自分以外の誰のせいでもなくて。
自分以外の誰のおかげでもない。
俺は由香里を離さない。
そう思ってさっきまで由香里が座っていたほうを見ると
2人は消えていた。
「おい!ほら!お前らが下らない事で呼ぶから!
由香里が帰っちゃったじゃねーかよ!」
「おおぉ!由香里だって!」
「もう由香里って呼んでるのか!」
ダメだ。この酔っ払いどもには何を言っても効かねぇ・・・・
俺はため息をついて、悪友と飲み直す事にした。
END*****