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サイドストーリー3
第13章 カウントダウン
女の子に興味なんかなかった。
男友達のほうが話があったし、俺に対して声も変わらない。
何なんだ?あの女子の俺に話しかけるときに声が変わるのって・・・

そんな風に思って中学生生活をあと半年で終えようとしたとき
文化祭実行委員会で古川さんに会った。
マンモス校のうちの学校は同じ学年でも知らない子がいる。

飾らないその雰囲気とかわいい笑顔が気になって目で追っていたら
誰よりも真面目に仕事をしてて。
なんていい子なんだろうと、好きになってた。

いつ。どうやってこの気持ちを伝えたらいいのか。
俺は告白はよくされるけどしたことはない。
どんなふうにしたらいいのか。真剣に考えた。

告白する女の子の度胸をほめたいとさえ思った。

そんなとき古川さんに呼び出された。
「蒼くん。好きです」
心の奥底で告白かな?と期待してみたけど。
実際に言われるとびっくりした。

「じゃぁ付き合う?」
良く女の子が言う「伝えたかっただけだから」と言われる前に
何か言わなきゃ。と思ってとっさに言った言葉がそれだった。

「え?」
と驚いた古川さんはやっぱり伝えたかっただけなんだろうか?
「僕を好きなんだよね?付き合う?」
好きだってもう一回言ってくれ。付き合うって言ってくれ。
「付き合うの?どうするの?」
心変わりしないように古川さんに畳みかける。
「つ、付き合います!」

たぶん。
古川さんは勢いで言ったんだろう。
それでもかまわなかった。
俺は古川さんと付き合うという事実に浮かれていた。

毎日家に帰って、古川さんにメールをする。
今日あったことを話したくて。
古川さんのことをもっと知りたくて長文を打つ。
そして、読み返してダーッと消す。

こんなことを長々と書いて嫌われないか心配になって
俺は俺自身のイメージにがんじがらめになって
そっけない一文だけ送る。

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