この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サイドストーリー3
第17章 夢を見るころ②
いつもは篠塚さんの会社の近くの居酒屋なのに
たまには美味しいものでも食べに行かないか?と
誘われたのはこの前雑誌に載っていた、お店だった。

「こんな素敵なお店、誰と来たの?」
半分本気で、軽く睨んだら、篠塚さんはプッと吹き出して
「この店、同期がオーナーなんだ」
と穏やかに言った。

「といっても、ヤツはとっくに会社を辞めて今は田舎で野菜を作ってるんだけど」
「へぇ」
「今度紹介するよ」
「うん」

静かなお店の雰囲気の中、篠塚さんがじっと私を見つめて口を開いた。

「夢。結婚しないか?」
前触れもなく、篠塚さんは穏やかなまま、そう言った。

「え?」
「夢を俺だけのモノにしたい」

「・・・・」
「来年。花ちゃんが大学を卒業したころ。一緒に暮らしたい」
「・・・あの」
「うん」
「でも・・・・」
「うん」

「花が一人になっちゃう」
「そうだな」
「私、仕事帰りも遅くて、家事なんか出来ないし」
「うん。それでも良いよ」
「奥さんらしいことは何もしてあげられない・・・から」
「うん。それでも良い」
「・・・・」
「それでも結婚したいんだ。夢を俺だけのモノにしたい」
「・・・・」
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ