この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サイドストーリー3
第17章 夢を見るころ②
「花ちゃんの事が心配なら、待つよ」
「・・・・え?」
「無理やり結婚したいと思ってる訳じゃないよ」
「・・・・うん」
「束縛したいと思っている訳じゃないんだ」

「でも、俺がそう思ってることは覚えておいて」
「うん」

ぎこちない笑いしか出来ない私を見て
篠塚さんは安心させるように笑いかけてくれた。

「じゃぁ。これだけは受け取って」

そういって私の左手の薬指にシンプルなデザインのダイヤをはめてくれた。

「夢のイメージで、それだ。と思ったんだ」

私は今までなんの装飾もなかった指に綺麗にはまった指輪を見て
「あぁ。これがこの人の優しさなんだ」と思えた。

「来年。花が卒業するまで待ってくれる?」
「夢?」

「それまでは一緒にいたいの」
「・・・うん」
「そうしたら、篠塚さんのお嫁さんにして」
「慶輔」
「え?」

「夢も篠塚になるんだから。そろそろ名前で呼んでよ」
「――っ!」

今まで見た事もないような笑顔の篠塚さんがいた。

「け、慶輔」
「ん?」

「好き」

慶輔は、はーっと大きく息を吐き出して
「まいったな。想像以上に嬉しい」
と、思わずこぼれる笑顔のまま宙を仰いだ。


END*****

/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ