この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイドストーリー3
第24章 キスの花束を②
今日の秘書課の噂話は「海外の森川さん」のことだ。
海外事業部の本部長が森川さんと一緒に南米に行って
契約をまとめるのに、彼の語学力と専門知識に感心したと
帰ってきてしきりに褒めるので秘書課の女性たちの噂話もいつも以上に花が咲いた。
「でも入社以来、一切飲みに行かないんですよね」
「同期では行ってるみたいよ」
「森川さんの同期って誰でしたっけ?」
「広報の加藤さんと、開発の金子さんよ」
「それは・・・揃いも揃ってイイ男ですね」
そんな声を後ろで聞いて。
話に加われば何かボロが出るかもしれないと、苦笑いしてやり過ごす。
そして、そんな私を見てさらに、すべてを知っている新田常務が苦笑いする。
「武田さんはこの三人のだれがタイプですか?」
「え・・・」
「海外の森川さんと広報の加藤さんと開発の金子さんですよ」
「あ・・ぁ」
この話には加わらないようにしていたのに
秘書課のみんなの目が答えを待ってきらきらしている・・・!
「森川さん・・・かな」
「ですよね~!」
「ええ~加藤さんも良くないですか?」
「金子さんもいいですよね」
そんな声にかき消され、常務が笑ったのをみんなは見逃してくれた。
そこに常務へ本部長の報告をもって秘書課にツカサが来た。
海外事業部の本部長が森川さんと一緒に南米に行って
契約をまとめるのに、彼の語学力と専門知識に感心したと
帰ってきてしきりに褒めるので秘書課の女性たちの噂話もいつも以上に花が咲いた。
「でも入社以来、一切飲みに行かないんですよね」
「同期では行ってるみたいよ」
「森川さんの同期って誰でしたっけ?」
「広報の加藤さんと、開発の金子さんよ」
「それは・・・揃いも揃ってイイ男ですね」
そんな声を後ろで聞いて。
話に加われば何かボロが出るかもしれないと、苦笑いしてやり過ごす。
そして、そんな私を見てさらに、すべてを知っている新田常務が苦笑いする。
「武田さんはこの三人のだれがタイプですか?」
「え・・・」
「海外の森川さんと広報の加藤さんと開発の金子さんですよ」
「あ・・ぁ」
この話には加わらないようにしていたのに
秘書課のみんなの目が答えを待ってきらきらしている・・・!
「森川さん・・・かな」
「ですよね~!」
「ええ~加藤さんも良くないですか?」
「金子さんもいいですよね」
そんな声にかき消され、常務が笑ったのをみんなは見逃してくれた。
そこに常務へ本部長の報告をもって秘書課にツカサが来た。