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サイドストーリー3
第24章 キスの花束を②
「森川さん!聞いてください。今森川さんの同期の話をしていたんですが
武田さんのタイプは森川さんですって!」
ちょっとっ!
「へ・・・ぇ」
「武田さんがタイプの人を言うのって珍しいんですよ」
「そうなんだ?光栄だな」
「・・・・」
「じゃぁ、今度二人で飲みに行きませんか?」
その言葉は、プライベートを明かさない森川さんの発言として
かなり衝撃的だったらしく。
あっという間に社内に広がった。
「もう。あんなことを言うなんて」
家に帰って二人で飲んでいるときに、思い出して軽く文句を言ったら。
「たまにはけん制かけとかないとね」
「けん制?」
「そう。俺が狙ってるんだぞオーラ」
「ええ~」
「常務、笑ってたわよ」
「だな」
「紗江子さんは海外の森川が誘っても乗らないって噂がたてば誘いも少なくなるだろ」
「ずいぶん自分に自信があるのね」
笑いながらそういえば
「そう思ってもらえるように頑張ってる。
少しでも秘書課の武田さんにふさわしい男としてみてもらえるように全力を尽くしてる。
これから先、二人の関係が何らかの形で明らかになった時に
不相応だと思われないための努力は惜しまない」
そう言ってまっすぐな目で私を見つめた。
「うん。ありがとう」
嬉しくなってにじんだ涙を見られないように
ギュッとツカサに抱き付いた。
END****
武田さんのタイプは森川さんですって!」
ちょっとっ!
「へ・・・ぇ」
「武田さんがタイプの人を言うのって珍しいんですよ」
「そうなんだ?光栄だな」
「・・・・」
「じゃぁ、今度二人で飲みに行きませんか?」
その言葉は、プライベートを明かさない森川さんの発言として
かなり衝撃的だったらしく。
あっという間に社内に広がった。
「もう。あんなことを言うなんて」
家に帰って二人で飲んでいるときに、思い出して軽く文句を言ったら。
「たまにはけん制かけとかないとね」
「けん制?」
「そう。俺が狙ってるんだぞオーラ」
「ええ~」
「常務、笑ってたわよ」
「だな」
「紗江子さんは海外の森川が誘っても乗らないって噂がたてば誘いも少なくなるだろ」
「ずいぶん自分に自信があるのね」
笑いながらそういえば
「そう思ってもらえるように頑張ってる。
少しでも秘書課の武田さんにふさわしい男としてみてもらえるように全力を尽くしてる。
これから先、二人の関係が何らかの形で明らかになった時に
不相応だと思われないための努力は惜しまない」
そう言ってまっすぐな目で私を見つめた。
「うん。ありがとう」
嬉しくなってにじんだ涙を見られないように
ギュッとツカサに抱き付いた。
END****