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サイドストーリー3
第29章 恋心あれば水心③
「山田さん、お誕生日おめでと~う」
そう言って会社帰りに二人で軽く食事をした後、ケーキを買って
シャンパンを買って山田さんのマンションに来た。
「のぞみ、今日泊って行かれる?」
座りながら後ろから抱きしめられて耳たぶを噛みながらそう言った山田さんが
次の瞬間、うなだれた。
「ダメだ・・・泊らせることは出来ない・・・」
「?」
私も泊る気で来たんだけど。
「なんで?」
「今日、帰り際に野口に『今日は誕生日だからのぞみちゃんとデートか?』って言われた」
「うん」
「経管に常務が来てるときにわざわざ言いやがった」
「うん」
「今日、のぞみが泊ったらまずいと思う。俺と一緒だって分かってるからな」
私は苦笑した。
山田さんは父に忠誠を誓っている騎士の様だ。
親は、何回か私が山田さんの家に泊ったのは分かってて知らぬふりなんだと思う。
だから今日も平気だと思うけど。
そう言って会社帰りに二人で軽く食事をした後、ケーキを買って
シャンパンを買って山田さんのマンションに来た。
「のぞみ、今日泊って行かれる?」
座りながら後ろから抱きしめられて耳たぶを噛みながらそう言った山田さんが
次の瞬間、うなだれた。
「ダメだ・・・泊らせることは出来ない・・・」
「?」
私も泊る気で来たんだけど。
「なんで?」
「今日、帰り際に野口に『今日は誕生日だからのぞみちゃんとデートか?』って言われた」
「うん」
「経管に常務が来てるときにわざわざ言いやがった」
「うん」
「今日、のぞみが泊ったらまずいと思う。俺と一緒だって分かってるからな」
私は苦笑した。
山田さんは父に忠誠を誓っている騎士の様だ。
親は、何回か私が山田さんの家に泊ったのは分かってて知らぬふりなんだと思う。
だから今日も平気だと思うけど。