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第8章 新天地 新しい生活

『ごめんなさい！背中が……』

『あはは…確かにチリチリ痛いな（笑）』

『薬をつけなきゃ！』

『大丈夫だよ、これくらい。それより……良かったみたいだね。』

環は真っ赤になって恥ずかしそうだ。さっきまでの環とは、まるで別人だった。

環が帰宅して２時間余りの間に、たくさんの環を俺は見た。

そのたくさんの環はすべて環自身であり、女の表情には度肝を抜かされそうだった。


『ほんとにいいの？』

『えぇ、いいわ。ちゃんと仕事はやらなくちゃ。だから、そうね、最低一ヶ月は後だけど。』

『うん。俺も、きっちりケリつけなくちゃだしな。』