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第8章 新天地 新しい生活

前の職場に程近い所に、仲間達が、住まいを見つけたと連絡をくれたのは、それから一週間後のことだった。


『親父ん家からは40Kmは離れてるし、町も2つ向こうだけど、もっと遠く離れた方がいいかな……』

『でも、前の職場で求人出てるぜ。ちょうどいいんじゃないか？』

『求人って、まだ最低一ヶ月はそこに行けないし、決まっちまうだろ。』

『そうか…もう少し離れたとこ探すか？』

『ああ、頼…』

『もしもし、環です。ありがとう、そこでいいわ。えぇ、お世話かけちゃってごめんなさいね。えぇ、よろしくね。そうね、そちらも甘えていいかしら……』


環は、俺から携帯を取り上げ、どんどん話を進めていた。


『えぇ、じゃ、またね。』

『なんだよ、切っちゃったのかよ。』

『悠ちゃんじゃ、埒(らち)が開かないんですもの（笑）』

『………』


そうして、引っ越し先が決まった。