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第8章 新天地 新しい生活

悠太はやっと理解した。

俺は、環とさえ一緒に居られるなら、どこに居ても構わない。少しくらいの嘘や窮屈を強いられたとしても、二人で居られることが、俺のすべてなんだと。



『ねぇ？そういえば、元の職場に戻って、どう？』

『うん、仕事は、解ってる分、楽だな。社長や専務も相変わらずだし、これといって不自由や不都合は、無いな。……ただ……いや、こんなもんさ。』


『……そう。良かったわ。』

環は、職場で何かあったんだと直感した。



その直感は、当たらずとも遠からじ、といったところだった。