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第9章 環と祥子

突然連れて帰ってくるという〔掟破り〕的なことをしたにもかかわらず、環は、気を使わせないおもてなしをしてくれた。

食後には、焼きたてのクッキーとミルクティー。

女の子の喜びそうなことを、チャチャっとやってのける。

さすがは俺の環だ。(優越感)


『環、俺、仲間んとこに顔出してくるから、あと頼むよ。あ、しょこちゃん帰る時、連絡くれよ。俺、送ってくから。』


『じゃ、しょこちゃん、心おきなく環に話せよ、きっと俺よりはるかに頼りになっから（笑）』


ﾊﾟﾀﾝ…


『行っちゃったね、ごめんなさいね…無責任で。』

『いえ、大丈夫です。でも、ご迷惑おかけして……』